食欲の秋に太らないために意識したい食べ方のコツ|秋の味覚を我慢せず楽しむ食事と年代別ポイント

「秋になると、ついつい食べ過ぎてしまう」「さつまいもや栗、新米がおいしくて、気づけば体重が増えていた」。9月に入り涼しくなってくると、こうした悩みを感じる方も多いのではないでしょうか。
食欲の秋は、旬の食材を楽しめる一方で、食べる量が増えやすいと感じる方も多い季節です。とはいえ、好きな秋の味覚をすべて我慢する必要はありません。大切なのは「何を食べないか」よりも、「どのように食べるか」を工夫することです。
そこで本記事では、食欲の秋に太りやすいといわれる理由から、太らないために今日から取り入れやすい食べ方のコツ、秋の食材の選び方、30代・40代・50代の年代別ポイント、運動や睡眠との組み合わせ方までを分かりやすく紹介します。
食欲の秋に太りやすいといわれる理由

「秋は太りやすい」とよくいわれますが、その背景にはいくつかの理由が考えられます。まずは原因を知っておくと、自分に合った対策を選びやすくなります。
夏の暑さが落ち着き、胃腸の働きや食欲が戻りやすい
夏の暑さで食欲が落ちていた方も、気温が下がって過ごしやすくなると胃腸の調子が戻り、自然と食べる量が増えることがあります。
食欲が戻ること自体は、体にとって自然な変化です。ただし、夏と同じ運動量のまま食事量だけが増えると、摂取エネルギー(食事からとるカロリー)が消費エネルギーを上回りやすくなります。この状態が続くと、余ったエネルギーが体内に蓄えられ、体重増加につながる可能性があります。秋は「食欲が戻る季節」だと理解したうえで、食べる量と内容を意識し、食欲を上手にコントロールすることがポイントです。
生活リズムの変化や旬の食材の豊富さも関係する
秋は日照時間が少しずつ短くなり、生活リズムが変化しやすい季節です。日照時間の変化と気分や食行動との関連を示す報告もあり、この時期に食欲の変化を感じる方もいます。ただし、秋に食欲が増える理由はひとつに決められるものではなく、感じ方には個人差があります。
さらに、秋はさつまいも、栗、かぼちゃ、新米、果物など、甘みのある旬の食材が豊富に出回る季節です。これらは栄養価が高い一方で、糖質(体のエネルギー源となる栄養素)を多く含むものもあります。お月見やハロウィン、行楽などのイベントも重なり、「少しだけ」のつもりが食べ過ぎにつながりやすい点も、秋に体重が増えやすい理由のひとつと考えられます。
食欲の秋の食べ過ぎを防ぐ食べ方のコツ

食欲の秋を楽しみながら体重を整えるには、食べる量を極端に減らすよりも、日々の食べ方を少しずつ工夫することが大切です。ここでは、毎日の食事で意識したい基本のコツを紹介します。なお、持病の治療中で医師や管理栄養士から食事の指示を受けている方は、その指示を優先してください。
よく噛んでゆっくり味わう
厚生労働省の情報サイト「e-ヘルスネット」では、早食いの習慣がある人はBMI(身長と体重から算出する体格指数)が高い傾向にあるという調査結果が紹介されています。あわせて、一口30回を目安に噛む「噛ミング30(カミングサンマル)」という取り組みも紹介されています。詳しくは、速食いと肥満の関係をご覧ください。
よく噛んでゆっくり食べると、食事に時間がかかるぶん、少ない量でも満腹感を得やすくなると考えられています。回数にこだわりすぎず、食べ物の硬さや歯・口の状態に合わせて、無理のない範囲で噛むことが大切です。
一口ごとに箸を置く、きのこや根菜など噛み応えのある食材を取り入れる、食事中にスマートフォンを見ないといった工夫がおすすめです。秋の味覚の香りや食感をじっくり楽しむことが、結果的に食べ過ぎ対策につながります。
野菜や汁物から食べ始める
食事の最初に野菜や海藻、きのこのおかず、具だくさんの汁物を食べると、食物繊維(消化されにくく、腸の働きを助ける成分)や水分によってお腹が落ち着きやすくなります。
野菜から食べる「食べる順番」については、食後の血糖値(血液中の糖の濃度)の上昇がゆるやかになる可能性を示した研究もあります。ただし、食べる順番は体重の減少を約束する方法ではないため、食事全体を整えるための補助的な工夫として取り入れるのがおすすめです。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18〜74歳の女性の食物繊維の目標量は1日18g以上とされています(参考:食物繊維の働きと1日の摂取量)。秋はきのこ類やごぼう、れんこんなど食物繊維が豊富な食材が手に入りやすく、汁物や副菜に取り入れやすい季節です。
また、ご飯を極端に減らして野菜だけでお腹を満たそうとすると、エネルギー不足から間食が増えることもあります。必要な主食の量は体格や活動量によって異なるため、自己判断で極端に減らさず、まずは食べる順番を工夫することから始めましょう。
主食・主菜・副菜をそろえて栄養バランスを整える
体重管理のためには、特定の食品を抜くよりも、栄養バランスを意識することが大切です。農林水産省の「食事バランスガイド」では、主食・副菜・主菜・牛乳・乳製品・果物の5つの料理区分を組み合わせて、何をどれだけ食べるかの目安を示しています。
区分ごとの適量は、(外部リ「食事バランスガイド」の適量と料理区分で確認できます。
特に意識したいのが、主菜に含まれるたんぱく質です。たんぱく質は筋肉など体をつくる材料となる栄養素で、不足すると筋肉量を保ちにくくなる可能性があります。秋鮭やさんま、鶏肉、豆腐、卵などを毎食少しずつ取り入れると、満足感のある食事にしやすくなります。秋の食材を料理区分ごとに整理すると、次のようになります。
食事の時間を整え、夕食は軽めを意識する
朝食を抜いたり、昼食の時間が不規則になったりすると、強い空腹感から夕食でまとめて食べてしまうことがあります。1日3食をできるだけ決まった時間にとることで、極端な空腹を防ぎやすくなります。
また、夜遅い食事が続くと、1日の食事量が多くなったり、睡眠のリズムが乱れたりすることがあります。仕事や家事で夕食が遅くなりがちな方は、夕方におにぎりなどの主食を軽く食べておき、帰宅後はおかずと汁物を中心にする「分食(1回分の食事を分けてとる方法)」を取り入れるのもひとつの方法です。
寝る直前にたくさん食べて胃もたれなどを感じる場合は、就寝までの時間を少しあける、量や脂っこいものを控えめにするといった工夫を検討しましょう。胸やけなどの症状が続く場合は、医療機関に相談してください。
秋の味覚を楽しむための食材選びのポイント

秋の旬の食材は、栄養が豊富でおいしいものばかりです。体重が気になるからと避けるのではなく、それぞれの特徴を知って「どう取り入れるか」を考えると、食欲の秋を上手に楽しめます。
秋の食材は、「エネルギーが控えめで食物繊維が豊富なもの」「たんぱく質源になるもの」「炭水化物を比較的多く含み、エネルギー源になるもの」に分けて考えると整理しやすくなります。代表的な秋の食材と、量や食べ方のコツを一覧にまとめました。
注意したいのは、さつまいもや栗、新米など、炭水化物を比較的多く含む食材です。これらは食べる量に応じて、主食とのバランスを調整するのがポイントです。栗ご飯を食べる日は白いご飯を増やさない、焼き芋をしっかり食べる日はご飯を少し控えめにするなど、1日の中で調整すると無理なく取り入れられます。
かぼちゃは野菜の仲間ですが、ほかの野菜に比べて糖質を多く含むため、量を意識しながら副菜として取り入れましょう。
果物も秋の楽しみのひとつです。食事バランスガイドでは、果物の1日の目安を「2つ(SV)」としており、りんごなら半分、柿なら1個がおよそ「1つ」分に相当します(果物の大きさによって異なります)。デザートとして食後にたくさん食べるより、朝食や間食に適量を取り入れるのがおすすめです。
さんまなどの脂がのった魚は、EPAやDHA(青魚に多く含まれる脂質の一種)をとれる食材ですが、脂質も多めです。揚げ物ではなく塩焼きや蒸し料理にする、大根おろしやきのこを添えるなど、調理法の工夫でエネルギーをおさえながら楽しめます。
間食・外食・食べ過ぎた日の上手な整え方

秋は行楽やイベントの機会が多く、毎日の食事だけでなく、間食や外食との付き合い方も体重に影響しやすくなります。完璧を目指すよりも、「食べた後にどう整えるか」を知っておくと、気持ちにも余裕が生まれます。
間食は時間と量を決めて楽しむ
間食は「食べてはいけないもの」ではありません。食事の間隔があきすぎる場合は、適度な間食が夕食の食べ過ぎを防ぐ味方になることもあります。
ポイントは、食べる時間と量をあらかじめ決めておくことです。「15時ごろに個包装のお菓子を1つだけ」「焼き芋は半分にして残りは翌日に」などのルールを決めておくと、ついつい食べ続けてしまうことを防ぎやすくなります。
選ぶものに迷ったら、ヨーグルト、ゆで卵、素焼きのナッツ少量など、たんぱく質や食物繊維をとれるものを選ぶ方法もあります。食物アレルギーがある方は、ご自身の体質に合った食品を選んでください。袋のまま食べるのではなく、小皿に食べる分だけ取り分けるのも取り入れやすい工夫です。
外食やお酒の席では選び方を工夫する
秋の行楽や集まりで外食が続く日は、メニューの選び方が重要になります。揚げ物や丼ものなどの単品で済ませるより、焼き魚や煮物、サラダ、汁物などが並ぶ定食スタイルを選ぶと、栄養バランスを整えやすくなります。
お酒を飲む場合は、量にも注意が必要です。厚生労働省の資料では、女性の場合、1日あたりの平均純アルコール摂取量が20g以上になると生活習慣病のリスクを高めるとされており、これはビール(アルコール度数5%)500ml程度に相当します。
ただし、20g未満であれば安全という意味ではなく、病気の種類によっては少量の飲酒でもリスクが高まるとされています。詳しくは、あなたが決める、お酒のたしなみ方 女性編で確認できます。飲む量は控えめを心がけ、お酒と一緒に水を飲む、おつまみは枝豆や冷ややっこ、塩味の焼き鳥などを選ぶといった工夫も取り入れてみましょう。
食べ過ぎた後は数日〜1週間単位で調整する
「昨日食べ過ぎてしまった」と落ち込む必要はありません。体重は1回の食事だけで決まるものではなく、数日から1週間ほどの食生活全体の積み重ねで変化していきます。食べ過ぎた翌日の体重増加は、食べ物や水分、塩分のとり方、便通などによる一時的な変動である場合もあります。
食べ過ぎた翌日は、食事を抜くのではなく、野菜や汁物を多めにして主食や脂質を少し控えめにする、いつもより歩く時間を増やすなど、無理のない範囲で調整するのがおすすめです。
極端な食事制限は反動による食べ過ぎにつながることもあるため注意しましょう。翌日の過ごし方については、暴食してしまった翌日はこうしよう!でも紹介しています。
なお、急な体重増加やむくみが続く場合は、医療機関に相談しましょう。また、食事や体重への悩みが強く、日常生活に支障を感じる場合も、自己流の制限を続けずに医療機関などへ相談してください。
30代・40代・50代女性が意識したい年代別の食べ方のポイント

同じ「食欲の秋」でも、年代によって体の変化や生活環境は異なります。30代・40代・50代の女性が意識したいポイントを表にまとめました。
30代は、仕事や子育てで自分の食事が後回しになりやすい時期です。子どもの残りものをつまむ、立ったまま急いで食べるといった「ながら食べ」が重なると、食べた量を把握しにくくなります。
自分の分を器に盛り、座って食べるだけでも、食べた量を意識しやすくなります。産後の方は、授乳の有無などによって必要なエネルギーが変わるため、自己判断で食事量を大きく減らさないようにしましょう。
40代は、加齢に伴って筋肉量や活動量が変化することがあり、体重管理が気になり始める方も増える年代です。体の状態には個人差があり、年齢だけでなく生活習慣などの影響も受けます。
主菜でたんぱく質をしっかり摂り、筋力トレーニングを組み合わせることが、基礎代謝(呼吸や体温の維持など、安静にしていても消費されるエネルギー)の維持につながると考えられています。この年代の代謝については、40代女性が基礎代謝を上げるには?無理なく続ける運動・食事・生活習慣の方法で詳しく解説しています。
50代は、更年期(閉経をはさんだ前後約10年間)を迎え、女性ホルモンの変化によって体型や体調の変化を感じる方が多い時期です。症状の有無や程度には個人差があります。
食事量を減らしすぎると筋肉や骨の健康に影響する可能性もあるため、たんぱく質やカルシウム、ビタミンDを意識しながら、量より内容を整えることを大切にしましょう。ほてりや不眠などの気になる症状が続く場合や持病がある場合は、自己判断せず婦人科などの医療機関に相談してください。
食べ方とあわせて取り入れたい運動と睡眠の習慣

体重管理には、食べ方の工夫に加えて、体を動かす習慣と睡眠を整えることも欠かせません。暑さが和らぎ涼しくなる秋は、生活習慣を見直すのに適した季節です。
涼しい秋は運動を始めやすい季節
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上に相当)行うことや、筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています。
推奨内容の詳細は、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート:成人版)で確認できます。
これらの目安は、ご自身の体調に合わせて取り組むことが前提です。持病がある方、妊娠中・産後の方、関節などに痛みがある方は、運動を始める前に医師に相談しましょう。運動中に痛みや息苦しさ、めまいなどを感じた場合は、すぐに中止してください。
いきなり高い目標を立てる必要はありません。通勤で一駅分歩く、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で体を動かす時間を少しずつ増やしてみましょう。
そのうえで、スクワットなど自宅でできる筋力トレーニングを取り入れると、筋肉量の維持に役立ちます。運動を続けるための考え方は、運動を習慣化するコツ|女性が挫折せず続けるための考え方と仕組みづくりも参考にしてください。
運動初心者の方や体力に自信がない方にとっては、マシンピラティスも選択肢のひとつです。専用のマシンの補助を使いながら、体幹(胴体まわりの筋肉)を含むさまざまな筋肉を使い、姿勢や体の動かし方を意識して取り組むエクササイズのため、体を動かす習慣づくりのきっかけにもなります。
体への変化や続け方は、マシンピラティスの効果|女性が知っておきたい体への変化と続け方のポイントで紹介しています。
睡眠不足は食欲に影響しやすい
e-ヘルスネットによると、睡眠不足が数日続くだけで、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が減り、食欲を高めるホルモン「グレリン」の分泌が増えるため、食欲が増大すると説明されています。
詳しくは、睡眠と生活習慣病との深い関係をご覧ください。
秋の夜長は、つい夜更かしをして夜食に手が伸びがちです。毎日なるべく同じ時間に起きて朝の光を浴びる、就寝前のスマートフォン操作を控えるなど、睡眠リズムを整える工夫も食欲の秋の対策として取り入れてみましょう。
食欲の秋の食べ方に関するよくある質問

食欲の秋の食事や体づくりについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
Q. 秋の味覚は食べないほうがいいですか?
A. 食べないようにする必要はありません。炭水化物を多く含む食材は主食の量と調整し、きのこや魚は積極的に取り入れるなど、食材の特徴に合わせて楽しむことが大切です。我慢しすぎると、ストレスからかえって食べ過ぎにつながることもあります。
Q. 夜にお腹がすいてしまったときはどうすればいいですか?
A. 温かいスープや豆腐など、量を調整しやすいものを少量にとどめるのがひとつの方法です。夜にお腹がすく日が続く場合は、昼食の量や夕方の間食の内容を見直してみましょう。
Q. 運動初心者でも、食事と運動を一緒に見直せますか?
A. 運動初心者の方でも、できることから始められます。パーソナルジムでは、トレーナーが体力や生活リズムに合わせて運動内容を調整するため、何から始めればよいか分からない方でも取り組みやすい環境です。
Q. 食べ方を工夫すると、どのくらいで変化を感じられますか?
A. 変化を感じるまでの期間には個人差があります。体重は日々の水分量などでも変動するため、1日単位で一喜一憂せず、数週間から数か月を目安に、食事と運動の習慣を続けていくことが大切です。
まとめ

食欲の秋は、夏の暑さが落ち着いて食欲が戻りやすく、旬の食材やイベントも重なるため、体重が増えやすい季節といわれています。ただし、秋の味覚を我慢する必要はありません。
よく噛んでゆっくり食べる、野菜や汁物から食べ始める、主食・主菜・副菜をそろえるといった基本の食べ方に加え、炭水化物を多く含む食材は主食と量を調整し、食べ過ぎた日は数日単位で整えることがポイントです。さらに、体を動かす習慣と十分な睡眠を組み合わせることで、体重管理を意識した生活習慣を整えやすくなります。
年代によって体の変化は異なるため、ご自身の体調や生活に合った方法を選び、無理なく続けていきましょう。
パーソナルジムTop Rydeでは、専属トレーナーが一人ひとりの目標や体力に合わせたトレーニングをご提案しています。姿勢や体の使い方を意識できるマシンピラティスや、LINEを活用した食事のサポートにも対応しており、月額制で始めやすい料金体系です。食欲の秋をきっかけに、無理なく続けられる体づくりを始めてみませんか。
.webp)




コメント